鹿児島県医療法人協会会報 vol.54・55合併号
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4医療法人赤崎会 赤崎病院理事長 赤崎 安隆この度、鹿児島県医療法人協会の理事を拝命致しました、医療法人赤崎会 赤崎安隆と申します。会員の皆様におかれましては、今後ともご指導よろしくお願い致します。当院は、昭和40年10月に父である赤崎安満前理事長が開設し、今年で59年目になります。前理事長は、福山病院 松下兼知先生のもとで精神医学を学び、昭和38年からは松下病院院長として勤務した後に、実家である指宿の地に、精神科病院を開業致しました。平成11年に医療法人 赤崎会として再スタートし、平成15年に近代化施設整備事業で、病棟を改築、病床数を200床から150床としました。平成19年に、私が2代目理事長・院長に就任し、現在に至ります。病院は、観光地指宿市開聞にあり、薩摩富士とよばれる開聞岳の麓に位置します。周りは湖と山とに囲まれ、病院の周辺は広大な田園風景が広がっています。すぐ近くには「そうめん流し」で有名な唐船峡や池田湖があり、自然に囲まれ、療養環境には恵まれています。当院の東側には当院が所有する直径600mほどの鏡池という湖があり、その周囲は遊歩道として整備し、散策コースになっています。現在当院は、精神科、心療内科、一般内科を標榜し、精神科救急を含め、あらゆる機関と連携を密にし、地域医療に貢献できるよう努めているところです。外来診療ほか、精神保健福祉士を中心とした訪問指導や精神科デイケア、デイケア・ショートケアを行い、地域の方々には、認知症カフェ、健康教室などを開催し、地域の方々にも気軽に来ていただける環境作りをしています。病棟は患者様にゆったりとした気分で治療を受けてもらう療養環境作りや、一日でも早い社会復帰を目指してもらうように、活動性が低下しないための工夫をしながら、積極的な誘導を基本として、スタッフ一同日々努力しているところです。精神科とはいえ、入院患者の高齢化、認知症の方々の入院増加により、介護を要する方や身体合併症のある方々が多いため、身体的な治療の増加で精神科治療以外の対応に苦慮しているところです。地域の介護サービスや医療、福祉などの機関とこれまで以上に連携をとっていく必要性を感じています。また、現在の医師不足、看護人材の不足も大きな不安の一つです。当院でもこの6月から、特定技能1号外国人の採用を行い、インドネシアから4名の方々が来てくれましたが、人材確保は、今後も大きな課題の一つです。当協会も看護学校を併設し、人材育成に頑張っておられますが、看護職を選択する方も減少傾向にあり、心配されるところであります。少しでもお手伝いが出来ればと思っております。医療界においても様々な問題が山積しております。医療法人協会の会員の皆様と解決策などを考えていけたらと思っております。ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。理事就任のご挨拶

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