鹿児島県医療法人協会会報 vol.54・55合併号
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7全体の評価、ケアの質向上、モチベーションの維持・向上、WLBの取れた働き方の実現、時期の変更・改善・工夫、等がポイントになります。改善を続けるにあたっては、知識創造理論(SECI)を意識しながら、声掛け、フィードバック(目的・意義の共有)、個人の目標を設定する、反復(して適応)する、パフォーマンス(成果)を振り返る、新しいテクニック・組み合わせを探索する、こと等を心がけます。6.医療勤務環境改善支援センター医療用DXや、タスク・シフト/シェアの推進の重要性はご承知の通りと思います。加えて、人材確保として高齢者の短時間での雇用が重要となっております。この点、株式会社日本能率協会総合研究所が、55歳以上の保健師、助産師、看護師、准看護師(以下、「高年齢看護師等」という)の資格を持つ職員の就業継続や再就業支援を効果的に推進するため、就業場所等の働き方、職場の支援の実態を明らかにするとともに、高年齢看護師等の就業継続及び再就職支援に関する好事例を収集したので参考になります(図2)。これらを踏まえ、MS導入等について、医業経営アドバイザー(医業経営コンサルタント等)と医療労務管理アドバイザー(社労士等)が連携して医療機関を支援する拠点が、各県医療勤務環境改善支援センターです。(図2 55歳以上の看護師等の就業促進に係る好事例収集事業)7.トップマネジメント研修2024年4月より医師の働き方改革関連制度が始まり、医師の時間外・休日労働の削減に向けた取組、働きやすい職場環境の整備、現場の理解構成など、勤務環境改善に向けたさらなる取組を進めていくことが求められています。また、医療法に基づく面接指導は、長時間労働の医師がいる全ての医療機関で実施することが義務付けられました。有限責任監査法人トーマツが事務局を務めているトップマネジメント研修では、医師の働き方改革に関する最新情報を提供するとともに、他の医療機関の事例発表や参加者同士の意見交換を通じて、具体的な取組を推進するためのヒントが提供されます。2024年11月20日勤務環境改善は経営上の喫緊の課題

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