20(対応者の揚げ足とり)・電話対応での揚げ足取り・自らの要求を繰り返し、通らない場合は言葉尻を捉える・同じ質問を繰り返し、対応のミスが出たところを責める・一方的にこちらの落ち度に対してのクレーム・当初の話からのすり替え、揚げ足取り、執拗な攻め立て(脅迫)・脅迫的な言動、反社会的な言動・物を壊す、殺すといった発言による脅し・SNSやマスコミへの暴露をほのめかした脅し(権威型)・優位な立場にいることを利用した暴言、特別扱いの要求(SNSへの投稿)・インターネット上の投稿(職員の氏名公開)・医療機関・職員の信用を棄損させる行為実際の一般企業への調査によると、正当な理由がなく過度に要求する事案や対応者の揚げ足を取って困らせる事案が多く見られたらしい。また、コロナ禍でのマスク着用、消毒、窓開けに関する強い要望に関連するトラブル事案も見られている。なお、直接的な暴力行為は多くはなかったが、一部で不法侵入や脅迫、わいせつ等刑法犯の可能性のある行為も見受けられた。6 法律事務所での弁護士対応例カスタマーハラスメントの悪質なものについては、刑事罰を求めることも含めて、弁護士に依頼する方が適切なことも多い。①一応の説明文書の作成・交付 ひと通りの説明をしさえすれば、あとは無理せずにTPOによりけり。 通常は、一応の説明文書を作成して交付して、誠実な対応は終了。②暴行脅迫風又は威力・虚偽風説流布業務妨害風のものは110番通報 粗暴なものは、すぐに110番通報、又は、警察署の生活安全課に相談して、急場をしのぐ(弁護士に相談しながら)。被害届や刑事告訴も適宜に行う。③弁護士名義の内容証明郵便による警告又は説明 内容やニュアンスは、警告だったり丁寧な説明だったり、ケースバイケースで。悪質な者には、訴訟や仮処分も。④診療関係調整調停申立てによる鎮静化「診療関係調整調停」という類型(筆者の発案による造語)の民事調停を、地元の簡易裁判所に申し立てて、あとは弁護士が対処してしまう。(コロナ禍に関連するもの)・マスク着用、消毒、窓開けに関する強い要望・マスクをしていない人への過度な注意の要望・顧客のマスクの着用拒否(セクハラ)・特定の職員へのつきまとい・職員へのわいせつ行為や盗撮(その他)・医療機関(敷地内)への不法侵入・正当な理由のない医療業務スペースへの立ち入り
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