23会計のお話 IFRS16号とIFRS18号について/看護学校だより実習指導者会議を終えて本年度は2022年に新カリキュラムがスタートし、初めて全学年が新カリキュラムを履修した年となりました。当校では毎年1月に実習施設の指導者の方々に参加いただき、実習指導者会議を開催しています。ここ数年、新型コロナ感染リスクを踏まえ開催を見合わせてきましたが、今年は対面で会議を持つことができました。病院をはじめ訪問看護ステーションや居宅介護支援事業所、老健施設等多くの方々に参加いただき、実習における「臨床判断の基礎となる能力の育成」について多くの意見交換をすることができました。看護教育では従来「看護過程展開の技術」を用いて臨地実習で看護の思考と実践のプロセスを学んできましたが、在院日数の短縮化により学生が看護計画を立てたら対象者が退院していたということも増えてきました。看護過程の思考を土台としながら、対象に必要な看護をタイムリーに実践する能力育成(臨床判断の基礎的能力の育成)の教育が求められているのです。看護師は日常的に臨床判断を行っています。患者さんを見た瞬間から、今異常があるのか無いのか、何が起こっているのか、これからの予定を実行してよいのかどうかを判断しながら看護を行っており、新人看護師の教育にもそれを育てるための「発問・思考発話」が重要と言われています。臨床判断は「予期」「気付き」から始まりますが、初学者である学生は知識や経験が乏しいため、臨地実習でも気づく力が弱いです。当校では成人・老年実習に臨床判断につながるように状況をとらえ振り返る記録用紙を導入しました。実習の初期は、学生の気づきが少ない、気づきの内容が実習目標の求めるレベルに届かないということもありましたが、3年生になりその質、内容も向上してきました。ただ指導する側としてはこれでいいのか、効果的な指導は何か検討を継続しており、事前学習の活用から「予期(予測)」をもつことが重要ではないかと考えました。今回のグループワークでは「現場での気づきをもとに、その都度その都度、その思考にフォーカスすることが臨床判断能力育成につながる」「思考発話が重要」「実習で気付くためには事前学習が重要。予期できるようイメージを持たせ実習に向かわせたい」等、多くの意見交換と共有ができました。また日頃実習指導で感じる悩みや疑問、実習施設同士での情報交換もでき非常に有意義な時間となりました。これからも学生が実習での体験を貴重な学びとしてとらえ、自身の看護を深めていけるよう、臨地実習施設及び奨学先病院の方々と連携を図り質の向上に努めてまいります。看護学校だより
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